『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』をプレイして、最初に感じたのは、
「ドラクエ7って、こんなに遊びやすかったっけ?」
ということでした。
私は2000年に発売された初代PlayStation版ではなく、ニンテンドー3DS版からドラクエ7をプレイしています。
そのため、この記事では、
「3DS版を遊んだことがある人間が、Reimaginedをプレイするとどう感じるのか」
という視点を中心にレビューします。
特に印象に残ったのは、
- ダンジョンや石版探しが分かりやすくなったこと
- キーファ離脱時の細かなフォロー
- ドールルックとドラクエ7の相性
- 自分に合わせて難易度を変更できること
でした。
ただグラフィックをきれいにしただけではありません。
ドラクエ7の魅力を残しながら、今の時代でも遊びやすいRPGとして作り直した作品
というのが、私が実際にプレイして感じた『ドラゴンクエストVII Reimagined』の印象です。
※本記事では物語の重大な結末には触れませんが、キーファに関する軽いネタバレがあります。
- ドラゴンクエストVII Reimaginedとは?
- 3DS版経験者でも、かなり遊びやすくなったと感じた
- ダンジョンの謎解きが分かりやすくなった
- 石版探しも以前ほど身構えなくていい
- 【軽いネタバレ】キーファ離脱時のフォローが手厚くなった
- ドールルックがドラクエ7に非常によく合っている
- このドールルックでFF9もリメイクしてほしい
- 戦闘もテンポが良くなった
- 2つの職業をかけもちできるのも面白い
- 難易度を選べるので、自分に合った刺激で遊べた
- 「簡単になった」より「無駄な時間が減った」
- 一方で、昔ながらの不便さが好きな人には物足りないかもしれない
- 3DS版経験者でも、もう一度遊ぶ価値はある?
- こんな人におすすめ
- 購入を迷っているなら体験版からでもOK
- まとめ|ドラクエ7らしさを残しながら「今遊びたいRPG」になった
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ドラゴンクエストVII Reimaginedとは?
『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、2000年にPlayStation向けに発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を再構築したリメイク作品です。
2026年2月5日に発売され、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Windowsに対応。Steam版は2月6日に発売されました。
本作は単純なHDリマスターではありません。
キャラクターやフィールドのグラフィックが一新されたほか、UI、戦闘、職業システム、移動などにも大きく手が加えられています。
公式にも「遊びやすく生まれ変わった」と紹介されており、石版探しのヒント機能や移動の高速化など、ゲーム全体が現代向けに調整されています。
3DS版経験者でも、かなり遊びやすくなったと感じた
私は初代PlayStation版をプレイしていません。
初めてドラクエ7を遊んだのはニンテンドー3DS版でした。
3DS版もオリジナル版と比較するとかなり遊びやすくなった作品だったと思いますが、それでも今回のReimaginedをプレイすると、
さらに「迷う時間」が減った
ように感じました。
特にそう思ったのが、ダンジョン探索です。
ダンジョンの謎解きが分かりやすくなった
3DS版をプレイしたときは、
「どこに行けばいいんだろう?」
「この仕掛けはどうすればいいんだ?」
と考えながら、ダンジョン内を何度も行き来した記憶があります。
もちろん、それもRPGの楽しさのひとつです。
しかしReimaginedでは、ダンジョンの構造や謎解きが以前より分かりやすくなったように感じました。
謎解き自体がなくなったわけではありません。
ただ、
答えが分からず同じ場所を延々と歩き回るような時間はかなり減った
印象があります。
ここは人によって好みが分かれるところでしょう。
昔ながらのRPGらしい難しいダンジョンを楽しみたい人なら、
「少し簡単になりすぎた」
と感じるかもしれません。
私はむしろ今回の調整を高く評価しています。
ゲームを遊べる時間が限られていると、30分や1時間プレイして、そのほとんどを同じ場所で迷って終わるのは少しつらいものがあります。
Reimaginedでは短時間でも、
「今日はちゃんと物語を進められた」
という感覚を得やすくなりました。
石版探しも以前ほど身構えなくていい
ドラクエ7といえば「石版」です。
石版を集めて台座にはめることで新しい土地へ行けるようになり、少しずつ世界が広がっていきます。
これはドラクエ7を象徴するシステムですが、一方で、
「次の石版が見つからない」
という経験も、シリーズ経験者なら覚えているのではないでしょうか。
Reimaginedでは「石版リスト」や地図などからヒントを確認でき、石版を探しやすくなっています。公式でも、石版案内人や石版リスト、地図を頼りに進められることが紹介されています。
私はこの変更も良かったと思います。
ドラクエ7の面白さは、
石版そのものを何時間も探し回ることよりも、
石版の向こう側にどんな土地があり、どんな物語が待っているのか
という部分にあると思っているからです。
石版というドラクエ7独自の仕組みはしっかり残しつつ、ストレスになりやすい部分だけを減らしています。
これは今回のリメイク全体に共通する方向性だと感じました。
【軽いネタバレ】キーファ離脱時のフォローが手厚くなった
ここからはキーファについて少し触れます。
完全初見で遊びたい方は読み飛ばしてください。
ドラクエ7をプレイしたことがある人なら知っていると思いますが、物語の途中でキーファがパーティーから離脱します。
3DS版をプレイしたときも、
「本当にここでいなくなるのか……」
と驚いた記憶があります。
そしてゲーム的にも気になるのが、
キーファに持たせたり使ったりしていたものをどうするのか
という問題です。
今回のReimaginedでは、キーファ離脱時に返してもらえるアイテムが以前より手厚くなったと感じました。
これは派手な新要素ではありません。
しかし個人的には、こうした変更こそ今回のリメイクで嬉しかったところです。
物語上重要な「キーファが離脱する」という出来事そのものは残しながら、
プレイヤーがゲームシステム上で損をしたと感じやすい部分だけをフォローしている。
このバランスが非常に良いと思いました。
ストーリーを大きく作り替えてしまうのではなく、
「昔の作品を今プレイすると不便に感じるところはどこか」
を考えて調整しているように感じます。
これが、今回のReimaginedを単なるリマスターではなく「作り直した作品」だと感じた理由のひとつです。
ドールルックがドラクエ7に非常によく合っている
そして今回のReimaginedで最も目を引くのが、グラフィックです。
キャラクターは「ドールルック」と呼ばれる、人形のような温かみのある3DCGで描かれています。
公式でも、鳥山明さんのキャラクターデザインをドールルックで再現し、フィールドやダンジョンについてもジオラマのような表現を採用したと紹介されています。
実際にプレイしてみると、
この表現はドラクエ7にかなり合っている
と感じました。
もともとドラクエ7のキャラクターは、リアルな頭身の高いデザインではありません。
そのため、
「最新ゲームだからリアルにする」
という方向へ無理に進まず、デフォルメされたキャラクターを活かしたのは大正解だったと思います。
主人公やマリベル、キーファたちを見ても、
昔遊んだドラクエ7らしさはしっかり残っています。
それでいて古いゲームをそのまま高画質にした感じではありません。
町やフィールドも含め、ジオラマの中を冒険しているような雰囲気があります。
個人的には、
「昔のデザインを尊重しながら現代のグラフィックにするなら、こういう方向がいい」
と思える表現でした。
このドールルックでFF9もリメイクしてほしい
ドールルックで遊んでいて、個人的に強く思ったことがあります。
それは、
この方向性で『ファイナルファンタジーIX』もリメイクしてほしい
ということです。
FF9も、リアルな人間に近いキャラクターというより、頭身を抑えたデフォルメ調のキャラクターデザインが特徴的な作品です。
ジタンやビビ、スタイナーなどを無理にリアル寄りにしてしまうよりも、
今回のドラクエ7のような、
人形やジオラマを思わせる温かみのあるグラフィック
のほうが、FF9の世界観にも合うのではないかと思いました。
特にFF9には、
- 中世ファンタジー風の町並み
- 飛空艇
- 個性的なキャラクター
- 絵本のような世界観
があります。
そのため、Reimaginedの町を歩いていると、
「この技術や表現でFF9のアレクサンドリアやリンドブルムを歩いてみたい」
と思ってしまいました。
もちろんこれは完全に私個人の希望です。
ただ、今回のドラクエ7をプレイしたことで、
リメイク=リアルなグラフィックにする必要はない
と改めて感じました。
作品本来のデザインに合った方向へ進化させることのほうが重要なのだと思います。
戦闘もテンポが良くなった
戦闘についても、Reimaginedは遊びやすくなっています。
フィールド上にいる自分より弱い敵なら、直接攻撃してその場で倒すことができます。
これは地味ですが便利です。
RPGでは後半になって序盤のエリアへ戻ったとき、
明らかに負けるはずのない敵と毎回戦闘画面に入るのが面倒に感じることがあります。
Reimaginedでは、そうした戦闘を省略できます。
私はドラクエのコマンドバトル自体は好きですが、
勝敗が分かりきっている戦闘まで毎回こなす必要はない
と思っているので、この変更はかなり好印象でした。
2つの職業をかけもちできるのも面白い
ドラクエ7といえば転職システムも大きな特徴です。
Reimaginedでは職業ごとに「職業とくせい」が追加され、さらに2つの職業を同時にかけもちできるようになっています。
3DS版では、
「次にどの職業へ転職しよう」
と考えていました。
今回はそこに、
「どの2つを組み合わせるか」
という考え方が加わっています。
ただ順番に職業を育てるだけではなく、キャラクターをどう育てるか考える楽しさが増えました。
ストーリーを進めるだけでなく、
「この組み合わせにしたら強いのでは?」
と考えている時間も楽しいです。
こういった部分は、昔のドラクエ7を知っている人でも新鮮に感じると思います。
難易度を選べるので、自分に合った刺激で遊べた
私はゲームをするとき、
簡単すぎると少し物足りなく感じます。
一方で、
何度も全滅して同じ場所を延々とやり直したいわけでもありません。
そのため、Reimaginedで自分に合わせて難易度を調整できるのは良かったです。
ダンジョンや探索は親切になっていますが、
戦闘までただ簡単になっただけではなく、自分が欲しい刺激に合わせて遊べる
というところが気に入りました。
リメイク作品の場合、
昔の難易度をそのまま残せば新規プレイヤーには厳しく、
簡単にしすぎればシリーズ経験者には物足りない、
という問題があります。
最終的にプレイヤー自身が選択できる仕組みにしたのは、かなり相性が良いと思います。
「簡単になった」より「無駄な時間が減った」
Reimaginedを通して感じたことを一言で表すなら、
「簡単になった」というより「無駄に感じる時間が減った」
です。
ダンジョンは分かりやすくなった。
石版も探しやすくなった。
弱い敵との戦闘も短縮できる。
その結果、
ストーリーやキャラクター、戦闘、育成など、
自分がドラクエ7で面白いと思っていた部分に時間を使いやすくなりました。
私はこの方向性をかなり評価しています。
昔とまったく同じ不便さまで再現することだけが、リメイクの正解ではないと思うからです。
一方で、昔ながらの不便さが好きな人には物足りないかもしれない
もちろん、すべての人に今回の変更が合うとは限りません。
昔のRPGらしい、
「ほとんどヒントがない状態で探す」
「何度もダンジョンを往復する」
「自分で答えを見つける」
といった部分まで含めて好きだった人には、親切すぎると感じる可能性があります。
特に探索面については、
3DS版より歯応えが少なくなった
と感じる人もいるでしょう。
私は遊びやすくなった方を評価していますが、このあたりはプレイヤーによって好みが分かれそうです。
3DS版経験者でも、もう一度遊ぶ価値はある?
私の場合は、
十分にありました。
ストーリーを知っているので、
「次に何が起こるのか分からない」
という新鮮さは当然ありません。
それでも、
「ここはどう作り直されているのだろう」
「このキャラクターはドールルックだとどうなるのだろう」
「この場面はどう変わったのだろう」
と確認しながら遊べます。
システムもかなり変更されているため、
単に昔遊んだゲームをもう一周している感覚にはなりませんでした。
懐かしさと新鮮さの両方を感じながら遊べた
というのが、一番近い表現かもしれません。
こんな人におすすめ
実際に遊んでみて、特におすすめしたいのは次のような人です。
3DS版やPS版を遊んだことがある人
過去作との違いを楽しみながらプレイできます。
特にドールルックや職業システムなど、見た目だけではない変更が多いため、経験者でも新鮮です。
昔ドラクエ7を途中でやめた人
「石版探しが大変だった」
「長くて途中で止めてしまった」
という人にも、一度試してみてほしいです。
以前よりかなり進めやすくなっています。
ストーリー重視のRPGが好きな人
ドラクエ7は、それぞれの土地ごとに異なる物語を見る作品です。
明るい話だけではなく、ときにはかなり重い話もあります。
キャラクターや人間ドラマを楽しみたい人には特に向いています。
RPGは好きだけれど、遊べる時間が限られている人
今回、個人的にはここも重要です。
短時間しかゲームを遊べない日でも、以前より物語を進めやすくなりました。
社会人になってから昔のRPGを遊び直したい人との相性も良いと思います。
私の場合は約60時間でクリアしました。3DS版をプレイ済みだったこともあり、ストーリーをある程度覚えている状態でのプレイ時間です。寄り道の量によってクリア時間は変わると思います。
購入を迷っているなら体験版からでもOK
『ドラゴンクエストVII Reimagined』には無料体験版「旅のはじまり先行プレイ版」が用意されており、体験版のセーブデータを製品版へ引き継ぐこともできます。
そのため、
「ドールルックが自分に合うか分からない」
「ドラクエ7をプレイしたことがない」
という人は、まず体験版で確認してみるのもおすすめです。
まとめ|ドラクエ7らしさを残しながら「今遊びたいRPG」になった
『ドラゴンクエストVII Reimagined』をプレイして、私が最も評価したいのは、
ドラクエ7らしさを壊さずに、遊びにくかった部分を現代向けに整えたこと
です。
私は初代PlayStation版ではなく3DS版からプレイしています。
それでも、
「かなり遊びやすくなった」
と感じました。
特に印象に残ったのは、
ダンジョンや石版探しが分かりやすくなったこと。
キーファ離脱時のような、過去作経験者だから気づく細かな部分までフォローされていること。
そして、ドラクエ7のキャラクターデザインを壊さずに現代化したドールルックです。
グラフィックについては、今回プレイして、
何でもリアルにすれば良いわけではない
と改めて感じました。
作品に合わせたグラフィック表現を選ぶことのほうが重要です。
だからこそ個人的には、このドールルックの方向性で『ファイナルファンタジーIX』もリメイクしてほしいと思ってしまいました。
アレクサンドリアを歩くジタンやビビを、ジオラマのような世界で見られたら、それだけでかなりワクワクします。
『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、
昔遊んだ人の思い出を残しながら、今初めてプレイする人にもすすめやすい作品
になっています。
ドラクエ7が好きだった人。
昔遊んだけれど、もう一度あの長い冒険を最初からやるのは大変だと思っていた人。
そんな人にこそ、一度プレイしてみてほしい作品です。
PS5やSwitch 2をはじめ複数のハードで遊べるので、自分の環境に合った機種でぜひ遊んでみてください。」

