【簿記2級の勉強方法】社会人の私が一度不合格から合格するまで実践した勉強法

資格・勉強

簿記2級に合格するまで、私は決して順調だったわけではありません。

一度目の試験では、合格点まであと2点。

そこで終わらせず、自分が何を間違えているのかを改めて整理し、勉強方法を少しずつ改善しました。

その結果、2回目の試験では大問1と大問5を満点で通過し、無事に簿記2級へ合格することができました。

この記事では、

「どの教材がおすすめか」だけではなく、私が実際にどんな順番で勉強し、間違えた問題をどう処理していたのか

を中心に紹介します。

私が一度簿記2級に挫折してから再挑戦し、あと2点で不合格になった後に合格するまでの経緯については、別の記事で詳しくまとめています。

※この記事で紹介する方法は、あくまで私自身の合格体験をもとにしたものです。合う勉強方法は人によって異なるため、使えそうだと思った部分だけ取り入れてもらえればと思います。


私が簿記2級で使った主な勉強手段

私が簿記2級の勉強で利用したものは、主に次のようなものでした。

  • YouTube
  • 簿記2級のテキスト
  • 問題集
  • 予想問題集
  • 生成AI
  • Googleスプレッドシート

特別な方法を使ったわけではありません。

ただし、教材をただ順番に消化するのではなく、

「問題を間違えた理由を突き止めること」

をかなり意識していました。

振り返ってみると、これが私の勉強方法の中心だったと思います。


最初はYouTubeとテキストを組み合わせて勉強

最初に利用したのが、YouTubeの「ふくしままさゆき」さんの簿記講座です。

簿記2級【独学勉強方法】トップYouTuberが教える!簿記2級学習方法の決定版!商業簿記も工業簿記もまずはどう学習?
✅2級工業簿記についてはすべて無料公開しております。✅2級商業簿記については、45本中の、基本分野31本は無料公開です。応用・発展分野14本のみメンバーシップ限定公開にしております。ですので、試験直前期(目安1~2ヶ月)のみメンバーシップ限…

私は無料で公開されている動画を中心に視聴しました。

基本的には2倍速で再生し、説明を聞きながら進めていました。

ただし、問題が出てきたところではそのまま答えを聞くのではなく、一度動画を止めます。

そして、自分で問題を解いてから続きを再生して答えを確認しました。

私の場合、

動画を見るだけでは「分かったつもり」になりやすい

と感じたからです。

説明を聞いている最中は理解できているように感じても、いざ自分で仕訳を書こうとすると、

「何をすればいいんだっけ?」

となることがあります。

そのため、

動画を見る→問題が出たら止める→自分で解く→解説を見る

という流れで進めました。


動画を見た後は、必ず同じ章の問題を解く

YouTubeを見終わったら、次にテキストの同じ範囲の章末問題を解きました。

私が使用した参考書はこちらです。

動画で理解した内容が、本当に自分一人でも解ける状態になっているのかを確認するためです。

私の勉強は基本的に、

①動画で理解する

②テキストの問題を解く

③間違えた理由を確認する

④問題がなくなったら次の章へ進む

という流れでした。

平日は、この方法で一つずつ章を進めていました。

個人的には、

「何時間勉強したか」より「今日はどこまで理解できたか」

を重視した方が進めやすかったです。


間違えた問題は「なぜ間違えたのか」を確認する

問題を間違えたときに、私がかなり重要だと思ったのが、

間違えた理由を分類すること

です。

私は主に、

  • うっかりミス
  • 理解不足・勘違い

の2つに分けて考えていました。

同じ不正解でも、この2つはかなり違います。

例えば、本来使うべき勘定科目を理解しているのに数字を書き間違えたのであれば、単純なミスです。

一方、

「この取引では、この勘定科目を使うと思っていた」

という考え方そのものが違っていたのであれば、理解を修正する必要があります。

解説を読んで、

「なるほど。答えはこれか」

だけで終わらせないようにしていました。


「自分はなぜこう考えたのか」を整理する

特に意識したのが、勘違いしていた問題です。

例えば正解がAなのに、自分はBだと思っていたとします。

この場合、

「正解はAだった」

と覚えるだけではなく、

「なぜ自分はBだと考えたのか」

まで確認しました。

ここを放置すると、少し違う形で同じ考え方を要求されたとき、また間違える可能性があります。

そこで、

「私は○○という理由からBだと思った。しかし、正しくはAらしい。自分の考え方のどこが違うのか」

という形で、自分の考えを整理するようにしました。


分からない理由の整理に生成AIを使った

このときに活用したのがChatGPTなどの生成AIです。

ただし、

問題文をそのまま入れて答えだけ聞く

という使い方は、あまりしていませんでした。

私がよく使っていたのは、

「私はこう考えたので、この仕訳になると思いました。しかし正解はこうなっています。私の考え方のどこが間違っていますか?」

という聞き方です。

つまり、

答えを出してもらうのではなく、自分の勘違いを説明してもらうために使う

という方法です。

自分の考えを文章にするだけでも、

「あれ?ここがおかしいのでは?」

と気付くことがあります。

さらに、AIから別の説明をしてもらうことで、テキストの解説だけでは理解できなかった部分が腑に落ちることもありました。

ただし、生成AIは誤った回答をする可能性もあります。

そのため、最終的な正解については、必ず教材の解答・解説を基準にしていました。

個人的には、

「正解を教えてもらう道具」ではなく「自分の理解を整理する道具」として使う

のが、資格勉強では相性が良いと感じています。


商業簿記・工業簿記をまず一通り終わらせた

この方法で、商業簿記と工業簿記を一通り進めました。

個人的には工業簿記も最初は独特に感じましたが、問題の型が分かってくると少しずつ解けるようになりました。

一方、以前簿記2級を挫折した原因でもあった連結会計については、今回も苦戦しました。

そこで、基本的な範囲を一通り勉強した後、ふくしままさゆきさんの有料講座にも登録しました。

特に連結会計を重点的に勉強するためです。

有料講座でも、やり方自体は変えていません。

動画を見る→自分で問題を解く→間違いの理由を確認する

という方法を続けました。


一通り終わったら、問題集をひたすら解く

商業簿記と工業簿記の内容を一通り学習した後は、インプット中心の勉強から問題演習へ移りました。

ここからは、簿記2級の問題集をひたすら解きます。

参考書は教科書と同じシリーズを使用しました。

ただ、

「何問解いた」

ということ自体は、それほど重要視していませんでした。

重視していたのは、

どこで、なぜ間違えたのか

です。

ここでも、

「うっかりミスだったのか」

「そもそも考え方を間違えていたのか」

を整理しました。

考え方を間違えていた場合は、再び自分の考えを文章にして、生成AIにも確認していました。


精算表などの解答用紙はスプレッドシート化した

問題演習をしている途中で、一つ困ったことがありました。

仕訳や工業簿記の計算問題であれば、適当な紙に書いても答え合わせできます。

しかし、

  • 精算表
  • 財務諸表
  • 株主資本等変動計算書

などは、専用の解答用紙があった方が圧倒的に解きやすいです。

私は筆圧が比較的強いため、問題集の解答用紙に鉛筆で何度も書いて消していると、紙がだんだん黒くなってしまいました。

同じ問題を2回、3回と解こうとすると、前回の答えもうっすら残ります。

これでは使いにくいと思い、途中から方法を変えました。


解答用紙をAIで表にしてスプレッドシートに貼り付けた

私がやったのは、解答用紙を写真で撮影して、その画像を生成AIに読み込ませる方法です。

そして、

「Googleスプレッドシートにコピー&ペーストできる形にしてください」

というような指示を出しました。

出力された表をGoogleスプレッドシートへ貼り付け、そこに自分で答えを入力します。

これが個人的にはかなり便利でした。

スプレッドシートなら、

  • 間違えてもすぐ消せる
  • 解答欄を何度でも再利用できる
  • 同じ問題を繰り返し解ける
  • 紙を大量に印刷しなくていい

というメリットがあります。

問題を解き直すときも、入力した値を削除すればすぐにもう一度挑戦できます。


ネット試験のPC操作に慣れるという意味でも良かった

私が受験した簿記2級はネット試験でした。

そのため、本番ではPCを使って回答します。

普段PCを使う機会が少ない人であれば、普段の問題演習をスプレッドシート上で行うことで、

数字を入力すること自体への慣れ

にも多少つながると思います。

もちろん、本番の試験画面とGoogleスプレッドシートは同じものではありません。

そのため、本番操作の完全な練習になるわけではありません。

それでも、紙だけで勉強するより、

「画面を見ながら数字を入力する」

という作業への抵抗は減らせると思います。


そして初めての試験へ

こうして一通り勉強を終え、簿記2級の試験を受けました。

しかし結果は不合格でした。

しかも、

合格点まであと2点。

かなり悔しい結果でした。

このときの詳しい話については、合格体験談の記事でも紹介しています。

ただ、2点差だったことで、

「全然足りないわけではない。もう少し勉強すれば届くかもしれない」

とも思いました。

そこで、もう一度自分の弱点を整理しました。


不合格後は連結会計を重点的に対策

一度目の試験を振り返って、特に弱いと感じたのが連結会計でした。

もともと私が過去に簿記2級を挫折した原因も連結会計です。

やはりここを曖昧なままにして合格するのは難しいと思い、再受験までの約1か月は連結会計を重点的に仕上げました。

さらに、この段階から予想問題集にも取り組みました。

私が使ったのは「スッキリうかる」シリーズの予想問題集です。


予想問題集は、本番より難しく感じた

実際に予想問題集を解いてみると、かなり難しく感じました。

本番を経験した後に振り返ってみても、

私は予想問題集の方が難しく感じました。

問題を解いていると、

「こんなこと考えたことない」

と思うような出題もありました。

最初は、

「こんなの本番に出たら無理だ」

と思ったこともあります。

ただ、予想問題集については、

すべての難問を完璧に解けるようになる必要はない

と考えるようにしました。


基本問題を落とさないことを優先した

予想問題集で難しい問題に出会ったときは、

「これも全部覚えなければ」

とは考えませんでした。

私が優先したのは、基本問題を確実に取ることです。

簿記2級は満点を取る必要はありません。

そのため、

基本的な問題で確実に点数を積み上げること

を重視しました。

一方、応用問題や初めて見る問題では、

「この問題では、こういう考え方をするのか」

「ここに着目すればいいのか」

と、考え方を学ぶようにしました。

予想問題集でいろいろなパターンを経験しておくと、初めて見る問題が出たときにも、

「完全に知らない」

という感覚が減っていきました。


予想問題を解けるようになり、自信がついたところで再受験

予想問題集を繰り返し解き、さまざまなパターンの問題に対応できるようになってきたところで、

「そろそろもう一度受けてもいいかな」

と思えるようになりました。

そこで2回目の簿記2級試験に挑戦しました。

結果は合格。

特に大問1と大問5は満点を取ることができました。


徹底的に連結会計を対策したのに、本番では出なかった

ここまで連結会計をかなり勉強してきました。

なので、

「今度こそ連結会計が出ても大丈夫」

という状態で試験へ行きました。

ところが、大問2を開いてみると……

連結会計ではなく、株主資本等変動計算書でした(笑)

あれだけ連結会計を勉強したのに、出ませんでした。

少し拍子抜けしました。

ただ、株主資本等変動計算書についてもきちんと対策していたため、こちらはほぼ満点を取ることができました。

大問3・4では多少ミスもありましたが、大問1・2・5でしっかり点数を取れたことで、無事に合格できました。


「出るところだけ」勉強しなくて良かった

試験を終えて感じたのは、

特定の問題だけに絞りすぎなくて良かった

ということです。

一度目の試験で連結会計が弱かったので、再受験前はかなり重点的に対策しました。

しかし、本番では連結会計が出ませんでした。

もし、

「大問2は連結会計だろう」

と決めつけて、それ以外の範囲をほとんど勉強していなければ、株主資本等変動計算書で点数を落としていた可能性があります。

結果として、

苦手分野を重点的に対策しつつ、他の基本問題も捨てなかったこと

が合格につながったと思います。


私が簿記2級の勉強で一番大切だと思ったこと

今回の勉強を振り返ると、一番大切だったのは、

「間違えた問題をもう一度解く」こと以上に、「なぜ間違えたのかを理解する」こと

だったと思います。

例えば100問解いても、同じ勘違いを繰り返していたら、なかなか点数は伸びません。

それより、

1問間違える

なぜそう考えたのか確認する

勘違いしていた部分を修正する

もう一度解く

という流れを作る方が、私には合っていました。


私の簿記2級勉強法をまとめると

私が実際に行った勉強の流れをまとめると、次のようになります。

① YouTubeで各単元を学ぶ

ふくしままさゆきさんの動画を2倍速で視聴。問題が出たら停止して、自分で解いてから解説を見る。

② テキストの章末問題を解く

動画で理解した内容を、自分一人でも解けるか確認する。

③ 間違いを分類する

「単純なうっかりミス」なのか「考え方そのものを間違えている」のかを確認する。

④ 理解不足なら、自分の考えを整理する

なぜ自分がその答えだと思ったのかを言語化する。

⑤ 必要に応じて生成AIを利用する

「自分の考え方のどこが間違っているのか」を質問する。ただし、正解自体は教材の解説を基準にする。

⑥ 商業簿記・工業簿記を一通り終わらせる

苦手だった連結会計については有料講座も利用。

⑦ 問題集を繰り返す

ここでも間違いの原因を分析する。

⑧ 解答用紙をスプレッドシート化する

精算表などは繰り返し解けるようにしておく。

⑨ 一度目の受験

合格点まであと2点で不合格。

⑩ 苦手だった連結会計を重点的に補強

⑪ 予想問題集でいろいろな問題パターンを経験

基本問題を落とさず、難問では考え方を学ぶ。

⑫ 2回目の試験で合格

という流れでした。


まとめ|自分に合う部分だけ取り入れてほしい

以上が、私が簿記2級に合格するまで実際に行った勉強方法です。

私の場合は、

動画で理解する
→問題を解く
→間違った理由を分析する
→理解不足なら考え方を修正する
→繰り返し解く

という方法が合っていました。

さらに、生成AIやGoogleスプレッドシートを利用することで、勉強しづらい部分を自分なりに工夫しました。

そして一度目の試験ではあと2点で不合格。

そこから苦手だった連結会計を徹底的に勉強し、予想問題集でさまざまな問題に触れてから再受験した結果、無事に合格できました。

とはいえ、これはあくまで私一人の体験談です。

動画中心で勉強する方が合う人もいれば、テキストをじっくり読む方が合う人もいると思います。

紙で問題を解く方が覚えやすい人もいれば、私のようにPCを使った方がやりやすい人もいるでしょう。

そのため、

「この方法を全部真似すれば合格できる」

とは考えていません。

この記事を読んで、

「間違いを分類する方法は使えそう」

「スプレッドシート化は便利そう」

「AIへの質問方法は真似できそう」

と思ったところがあれば、まずはそこだけ試してみてください。

そして、自分が続けやすいように少しずつ勉強方法を変えていくのが良いと思います。

私自身、一度は連結会計で挫折しました。

それでも勉強方法を変え、何度も問題を解き直したことで、最終的には簿記2級に合格することができました。

一度理解できなかった問題でも、説明の仕方や取り組み方を変えると理解できることがあります。

これから簿記2級に挑戦する方の参考になればうれしいです。

タイトルとURLをコピーしました